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ソーシャルグラフの糸の”本数”を増やすのではなく”太さ”を意識することの大切さ

つい先日、ぼんやりとTwitterのTLを眺めていたところ梅木さん(@umekidayo
という方のツイートを見かけて強く印象に残った言葉があります。

「俺、あの人知ってるぜ!」的な、「誰かと繋がりがあること」にバリューを見いだす
人間にはなりたくない。結構そういう人いそう。いわゆるジャスト・コネクターな感じ。

この言葉を見た時、正直私は「ドキッ!」としました。
このような感覚を私自身も持ってしまっていると感じたからです。

昨今のソーシャルメディアの爆発的な普及により、ユーザーは様々な恩恵を
ソーシャルメディアから得ることが出来るようになりました。

その中でも、私が考えるソーシャルメディアが世の中にもたらした最大の恩恵は、
以前よりも(今まで会ったことのない)人に出会うための時間とコストを
圧倒的に減らすことが出来るようになった」ということです。

つまり、ソーシャルメディアを効果的に利用すれば意図も簡単に人に
出会うことができるようになったのです。

私自身もソーシャルメディアのおかげで実際に180人以上の方々とお会いする
事ができました。大学生や社会人(ブロガー、フリーランス、会社経営者など)
ソーシャルメディア普及以前では、絶対にお会いすることができなかったような
方々とオフ会などを通じてリアルな場で関係を持つことが出来るようになりました。

しかし、このように(今まで会ったことのない)人に出会うためのがハードル
相対的に下がったことである現象が起きるようになってしまいました。

「俺、有名な〇〇さんとこの前会ったんだ!いいでしょー!本当にいい人!
 何か〇〇さんに聞きたいことあったら、俺にいつでも言ってね!」

「俺、たくさんの就活関係の人(人事)との繋がりあるからいつでも言ってよ!」

などなど。皆さんの周りでこういう人いませんか?あるいは
貴方もこのような感覚を気付かない内にもってはいませんか?

上記の2つの例において何にバリューを見出しているのかといえば、
(ソーシャルメディア上で)有名な人と自分が知り合いであること」と
相手に持っていない情報を自分が持っていることに対する優越性
であると考えることができます。

しかし、本当に人間関係(ネットも含む)で大事なことは有名な方と知り合いであることや
多くの人と繋がっていることではなく、いかにその方々との関係の密度を濃くすることが
できるか、つまり信頼関係を築くことが出来るかだと私自身は考えます。

端的に言えば、ソーシャルグラフの糸の“本数”を増やすのではなく糸の“太さ”を
太くすることがこれからソーシャルメディア上で人間関係を構築する上で重要に
なってくると思います。

* 糸の本数=知り合いの数、糸の太さ=ある方々との関係の強さ(信頼関係)

いくらソーシャルグラフ(=人間関係)上に多くの糸があったとしても、その糸の太さが
細い(=関係の密度が低い)とすぐに関係は途切れてしまいます。むしろ糸の本数は
少なくても、太い糸(=濃い人間関係)を持つことが出来ればその方々と継続的に
交流することが出来るようになり、結果的にその方々を通じて新しい糸を手に入れる
ことが出来るようになるのです。

ネット上またはリアルな場でも、関係の強さ(=信頼関係)が重要になります。

最後に今回のブログ記事を締めくくる私の好きな言葉があるので紹介します。

重要なのは誰を知っているかではなく、誰があなたを知っているかだ

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